|
|
27 |
【商標】知っておきたい!商標記号の意味 |
弁理士児島敦のメルマガ 【第27号】 |
2012年3月9日 第27号(毎月第1・3水曜日配信予定)
☆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆
小 さ な 会 社 は 知 的 財 産 で 儲 け る こ と を 覚 え な さ い !
☆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆
個人事業主・中小企業経営者向け!!
「知的財産権が小さな会社にとっていかに重要なものなのか?」
「知的財産権について‘絶対に’知っておかなければならない考え方・
スタンスとは何か?」
「あなたの会社が知的財産権を使って商品を
ヒットさせるにはどうすればよいか?」
等、小さな会社の経営者さんにぜひ知ってもらいたい役立つ知識を、
できるだけやさしく、具体例を挙げながら、お届けします。
弁理士 児島 敦
http://www.kojimatokkyojimusho.net/
☆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆
Appleのタブレット型コンピュータ、iPad。
世界中で大人気の商品ですが、中国において問題が発生しています。
Appleが中国国内でiPadの商標権を保有してないと認定されたのです。
商標登録は早い者勝ち。偶然、あるいは故意に、他社が同じ商品名を
先に登録していた・・・そんな事例は、決してめずらしくありません。
その場合、話し合いや金銭での解決法がとられることになりますが、
どうやら、今回はAppleの意図通りに事が運ばなかったようです。
商標権は製造・販売・輸出にまで効力が及ぶため、この問題は深刻。
今後、Appleがどのような対策を講じるのかが注目されています。
【商標】知っておきたい!商標記号の意味
ブランドネームや商品名の右肩に付いている小さなマーク。
○の中にRの文字が入った記号、TMという文字・・・
その意味をちゃんと理解していますか?
これらはアメリカの商標法における「商標記号」です。
○ の中にRの文字が入った記号(通称マルR)。
英語では「registration symbol」と呼ばれています。
これは、アメリカで登録済みの商標であることを示しています。
一方、TMは「trademark(トレードマーク)」の意味。
これは、未登録の商標であることを示しています。
なぜ、アメリカではこのような商標記号を付けるのでしょうか?
それは・・・
日本では商標として登録してはじめて商標権が発生しますが、
アメリカでは使用しはじめると同時に商標権が発生します。
そのため、登録済みか否かをはっきりと区別することが必要なのです。
さらに・・・
未登録であることを示すTMを付けることにも意義があります。
TMを付けずに商標を使用していると、
いざ商標登録しようと思っても、一般名詞と見なされ、
商標として認められないこともあり得るからです。
以上は、アメリカの商標法が定めているルールです。
では、日本の場合はどうでしょうか?
この商標記号は、日本国内でどのような効力があるのでしょうか?
結論から言うと・・・
アメリカの商標記号は、日本国内では直接的な効力を発揮しません。
ただし・・・
商標権侵害の有無について係争が発生した時など、これらの商標記号が、
商標使用を立証するひとつの証拠として役立つ場合があります。
なお、日本で登録された商標であることを示すには、
「登録商標第○○○○号」と、登録番号を明記することになります。
国が違えば、ルールも違う商標権の世界。
あなたの会社の知的財産を保護し、活用するために・・・
商標に対する正しい知識を身につけていきましょう!
<次回は著作権をクローズアップ!>
「どうなってるの?著作権者の確定」をテーマにお話しします!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【発行元】
児島特許事務所
〒169-0075 東京都新宿区高田馬場2-1-2 TOHMA高田馬場 9F
Tel. 03-3205-9873 Fax. 03-3200-9120
【発行責任者】
弁理士 児島 敦
■児島特許事務所 ホームページ
http://www.kojimatokkyojimusho.net/
★ 初回に限り60分無料相談・カウンセリング 実施中!!
お申し込みはこちら→http://www.kojimatokkyojimusho.net/cont6/index3.html/
■ 姉妹サイト
特許出願.net
http://www.tokkyoshutsugan.net/
実用新案登録出願.net
http://www.jitsuyoshinan.net/
商標登録出願.net
http://www.shohyotorokushutsugan.net/
--------------------------------------------------------------------------
(c)2010 Atsushi Kojima
このメールマガジンの転送はOKですが、掲載された記事の内容を許可なく
転載することを固く禁じます。必ず事前にお問い合わせ下さい。
|
|
|